本厚木になった敬意、ではなく経緯

なんでまた、本厚木に泊まりに行ってしまったのか、私にもダンナにもよくわからない。
ともかく、土日は本厚木に行ってきた。トクーとかいう直前割引の宿に泊まったのだ。木曜日あたりに私は御殿場に行きたいと言ったのに、遠いと言われて、でも横浜には部屋がなくて、それでなんとなく同じ埼玉、ちがう!神奈川のページを見ていたらそんなことになってしまったのだ。
私たちの話し合いは意見をぶつけあうことを回避するあまり、よくわからんところに着陸してしまうことがある。互いの意見にはっきりとノーは言いにくい(せっかく調べてくれたから)、自分の希望はそれでいて納得して通したい(ショッピングしたい。田舎やだ。温泉ほしい。などなど)、でももう夜も遅いし、早いとこ決着つけたいよね。いいじゃんここで、え、子供料金ないじゃん、まあ、いっか。いいよ、いいよ。という具合。
いや、改めて考えるとよくないよね。子供半額じゃないと、トクになってないから。
そして、土曜日。新宿から小田急線でわれわれは旅立った。その日は大山に行く予定だった。伊勢原で下車だというダンナに反対して、私は鶴巻温泉でおりるのだと言った。降りた。間違っていた。直線距離は近いがバスが出ていない。駅の蕎麦屋で食事をして、また小田急線に乗った。ダンナはちくちくと嫌味を言ったが、怒っていなかった。失敗した私に嫌味を言えることを楽しんでさえいるようだった。
伊勢原で降りて、バスを待った。その日はとことん乗り継ぎが悪い日で、そのバスも15分くらい待った。だいたい、予定など決まっていないのdakara、当然時刻表も調べていない。息子(4才)は我慢がならないらしく、押し問答をしてくる。
「次で降りてその後は」「歩くよ。」「それから?」「バスに乗って」「それでどこで降りるの?」「山の前だね。」「そうして?」「・・・」
こっちが知りたいよ(笑)行き当たりばったりなんだから。
ぼんやりしたイメージはあるけどさ、ぜんぜんうまくいかないで、予定が大幅に変わったりするからなあ。それを説明するのが面倒で言葉をにごしていると、「ねえねえ、どうするの」とさらに聞いてくるこども。「まあ、最終的には宿につくから。」以上、話はおしまい。
北海道を家族3人で旅行したときも、ダンナの予定たてないっぷりには驚いた。宿もとらない。予定は未定だから、宿をとると、途中でおもしろいものがあっても立ち止まれないじゃん。ええーっ、だって子連れですよ。(2年以上前のことなのにまだ腹が立つ)私は地図を片手に計画を立てようとしていたが、その地図を破り捨てた。まあ、私も馴らされたのか、現在ではあまりがっちりした計画を立てなくなっているわけだが。
そんなわけで大山についた。調べておけよ。大山は階段じゃ。スロープはないぞ。ケーブルカーの駅まで300段くらいある階段をベビーカーを持って上ったお馬鹿な私たち。いったい誰がこんなところに来ようだなんて言ったんだ、とは二人とも言わない。たぶん、大人だから。