サバの夏が来た

2、3日前に引き続き、大島弓子さんの漫画を読んだ。「サバ」も「グーグー」と一緒で猫の名前。ほんとはサバのほうがグーグーより年上、というか先に飼われていたネコです。
サバはグーグーと違って、人型で描かれている。20代後半の薄幸な美青年といった佇まい。気難しそうな顔をしている。大島さんの眼にはこう映るのかもしれない、と思う。
往年の名作「綿の国星」のように。それとも、サバの眼にはこう映ると思っているのかもしれない。
綿の国星」のネコは「私は成長すると、人間になると固く信じている」と心の中で思っている。自分は自分で、見ているモノは見ているモノでという区別がない感じ。でも、それってすごく自然な感覚だと思う。
そんな幼いような純粋なような感覚を持ち続けていられる大島さんって、やっぱりすごいと思った。