読書

永遠にプロトコルを確かめ合うような

永遠にプロトコルを確かめ合うようなコミュニケーションが広がっている。永遠に、延々とプロトコルのみを確かめ合うことは不毛で表層的である意味では優しく、易しいものだと思う。通信ができることをずっと確かめ合うレベルの会話。あなたとコミュニケーシ…

となり町戦争

面接で国文学の出身って言うと、必ず「好きな作家は?」ってきかれるのですが言葉につまります。実のところ、人生を変えた一冊・作家なんてすぐに思いつかないのです。そんなに少なくない数を読んでいるはずなのに。他の人が何て答えているのか知りたいです…

黙っているということ

買ったわけではないのですが、養老さんがまた新書を出していて、立ち読みしてきました。その中に「黙っているやつは馬鹿だと思われる」ということが書いてあって、ああ面白いなと思いました。(養老さんは子供のころ寡黙で、それでお母さんに大丈夫かしら?…

残酷な神が支配する

悪い夢を見るのは、萩尾望都さんの「残酷な神が支配する」を再読したのがいけなかったかもしれない。はじめの10巻くらいが怖いのですが、なぜだかそれを忘れてまた読んでしまったのです。それで、案の定怖くて、眠れなくなってしまいました。「いままで読ん…

オペラ座の怪人

ガストン・ルルーの「オペラ座の怪人」が家にあったので読んでみる。劇団四季がどういうふうに上演しているのか知らないけれど、怪人って顔やら足やら腕(←これはぜひとも「かいな」と読んでください)やらという実体があるものって書いてないんだよなあ。 …

ザネリ

ハチミツとクローバーの10巻を読みました。仙台に住んでいたのでやまびこ55号が懐かしかったです。あんな重要な場面で使ってもらえるなんて望外の幸運でしょう。たぶん。 そのハチクロのあとがき漫画に「銀河鉄道の夜」のザネリが憎い、と載っていて、「…

神隠し

山岸涼子の「神隠し」を文庫で読みました。いつもながら怖かったです。山岸さんの絵は普通の場面でも、ホラーに見えないこともない…という感じがします。一皮めくればいつでもホラー…みたいな。最近はどっぷり心地よい雰囲気に浸かりたいから、読み返しはし…

ダヴィンチ・コード

もうすっかり流行も終わったところで「ダヴィンチコード」を読んでいる。訳文の言い回しが気になるものの(会話なんかが単刀直入でおもしろいんです。「一人で行けと?」とか「おまえには関係ない」とかって日本語ではあまりお目に掛かれないと思います)神…

これだけは村上さんに・・・

『これだけは村上さんに言っておこうという質問に村上さんはちゃんと答えられるのか』という長ったらしいタイトルの村上春樹さんのエッセイを読んでいます。読者とのQ&A。あんまり長いタイトルなのでどこか間違っているかもしれません。 小説のファンでは…

鋼の錬金術師

いまさらながら、兄が買ってきたので失敬して読んでいます。 人がばったばった死ぬのが心臓に悪いです。ここではブレーキがかかるだろう(いくらなんでも殺さないだろう)、というところでわざとアクセルを踏んでみる(いともあっさり殺しちゃったよ)という…

比喩ではないなにか

「蟲師」を読んでいました。民俗学や宗教学に関連した話はもともと好き、ということもありおもしろかった。好きな人が多いのかしら? 結構、いろんなところで見ますよね。 前から思っていたけれど、今市子さんの「百鬼夜行抄」に感じが似てます。どちらも、…

眠れぬ夜のミステリ〜森博嗣

一夜城…じゃなくて、不夜城…じゃなくて、寝ずの番のためにミステリを読んでおります。 相も変わらず森博嗣さんを。Ⅴシリーズを読み進めております。 実は、「四季」を先に読んでしまっているので、シリーズをまたいでの縦の複線への驚きがありません。ちょっ…

窓ぎわのトットちゃん

読んだことがなかったので、実家にあったのを読んでみる。それが、家のすぐ近くでびっくりした。私の家の最寄駅の蒲田駅からは、私鉄が二本出ている。東急多摩川線と東急池上線。ちなみに、ほかに京浜急行の京急蒲田駅というものもある。 トットちゃんの初め…

迷宮百年の睡魔

たらたらと読んでいた森博嗣の「迷宮百年の睡魔」がようやく終わった。何度睡魔に襲われたことか…(笑)「こんなに何度も寝るのに、森さんの文章の何が好きなんだろう」と考えたら、その単調なところが好きなんだなと気づいた。私にとって突飛な言葉も文章も…

勾玉と子ども

休業中の暇にまかせて(Part2)水樹和佳子さんの『イティハーサ』を読み直しております。 少女マンガの『火の鳥』みたいなマンガです。 根本的なところへ、どんどん還っていく感じがします。勾玉の首飾りが胎児のカタチに通じる、っていう場面があって、実際…

産院の本棚

産院とかに行くと、Lee読んでる。レタスクラブとか(笑)食べ物のページを見て、「美味しそうだな〜」とか思ったり。あと、産院に多いのはやっぱり「妊すぐ」(妊娠してすぐ読む本、という意味らしい)とか、「たまごクラブ」とか。前は全然興味がなかったの…

InRed

赤くて格好良い、20代後半の女性の雑誌。最近、嗜好が20代後半よりです。ちょっと高くても、品数は買えなくても、良い品が欲しいのです。今は、体型に合う服がないし、何を着てもダルマだから、本当に買うわけではないしね(笑) 良いものが見れればいいのね…

サバの夏が来た

2、3日前に引き続き、大島弓子さんの漫画を読んだ。「サバ」も「グーグー」と一緒で猫の名前。ほんとはサバのほうがグーグーより年上、というか先に飼われていたネコです。 サバはグーグーと違って、人型で描かれている。20代後半の薄幸な美青年といった佇…

百鬼夜行抄

今市子さんの百鬼夜行抄をamazonで買った。 届いたらびっくり。 既に買ってある巻を2冊も重複して買ってしまったことに気づいた。 自分の記憶の迷路に驚いた。。。 (表紙が似ているから、わからないんですよ、きっと)もちろん、相変わらず面白かった☆

「グーグーだって猫である」

「グーグーだって猫である」、大島弓子さんの作品。 大島さんのエッセイ集は初めてだった。 1巻の「言葉使い」(という副題)の話が印象的だった。 「猫を持ってくる」→「猫を連れてくる」 「猫のエサ」→「猫のごはん」 と、共同生活しているヒトとして飼い…

俺たちのR25時代

R25のインタビューをまとめた本。 ガッツ石松さんが、 「場に応じて求められた役をできるかどうかが大事」 ということを言っていた。うん、なかなか納得できる言葉だと思った。でも、自分の財産で選挙活動をして3億円の借金を背負ったというのは、ちょっと…