となり町戦争

面接で国文学の出身って言うと、必ず「好きな作家は?」ってきかれるのですが言葉につまります。実のところ、人生を変えた一冊・作家なんてすぐに思いつかないのです。そんなに少なくない数を読んでいるはずなのに。他の人が何て答えているのか知りたいですね。
さて、本屋で平積みにされている「となり町戦争」を読みました。ミステリやエンターテイメント小説に慣れきっている私には多少煮え切らない内容。ここはどういう意味なんだろうとか思わず考えてしまうのが、あれですね。いけない癖だなと少し思いつつ。久しぶりに鈍くなってきつつある感覚を研ぎなおした気がしました。
個人的にはベッドシーンは蛇足だと思うのでいりません。リアルの象徴として出てきているのでしょうけど、どうもサービスのように思えてしまいます。ロマンティックさに他の世界が押し流されて集中できません。
どうも滑稽なサービスシーンとしては、「ノルウェイの森」に夜中に裸で踊るシーンがあったのが思い出されます。確か蝶のヘアピンだか髪留めをつけているのですが、そんな直截な象徴っぽいものを出されると吹き出してしまって集中できません。集中できませんよね?集中しなくても良いか・・・